中国のお正月「春節」の起源とその面白い習慣とは!?

目次
 春節とは?
 春節の起源
 「春節」という名前について
 おもしろい習慣

春節とは?
中国の旧暦(農歴)のお正月。
旧暦(農歴)とは月の満ち欠けの一周を一か月とした暦のこと。一般的に使われているのは陽暦ですが、農歴に由来した祝日を祝います。旧暦の祝日にはほかにも「中秋节」「 端午节」「 七夕节」などがあります。


春節の起源
紀元前2000年ほどにさかのぼります。それはまだ一年という概念すらまだなかった時代。中国にあった部落連合の長である「舜(约公元前2277- 约公元前2178)」という人が、王位を受け継ぐ儀式の際に部下たちを連れて天と地を崇拝する儀式を行いました。そこからその日が一つの始まりの日とみなされたといいます。


「春節」という名前について
時代によってその名前はいろいろ変わっていったそうです。「上日 」「改岁」「三朝」「正日」などなど。「春節」という名前になったのは、辛亥革命の後、陽暦の1月1日との区別のために農歴のお正月を「春節」という名前にしたのは、袁世凱でした。


おもしろい習慣
・「除旧布新」
古い布を全部捨てて、新しい布を買う。そんな習慣があります。家の中のいろんな布を新しくするので、カーテンや服などを大量に買うんです。だから春節の前はデパートや服の市場などが人でごった返していますよ。商売をしている人にはここが、一年で最大のかき入れ時ですね。

・花火、爆竹
新しい土地を祝うため、街のあちこちで花火や爆竹をあげます。住宅街の中でもやるので、すぐ近くで花火が見れるので面白いんです。ちょうど私の住んでいるマンションの真下から上げた人がいて、すごくうるさかったんですが、花火の中に入っている感じがしました。ほんとあちこちでバンバンあげているので、戦争でも起こったかというような迫力でしたね。12時前後の時間に1時間くらいバンバン音が鳴りっぱなしの時もありました。

でもここ最近は政府により厳しく取り締まられているのでとても静かになってしまいました。静かでゆっくり寝れるのはうれしいですが、中国で花火を見れるのはこの時期だけなので、なんだかすこし寂しい感じもします。

・春联

春節時の時期になると、どの家の門にも赤い紙が貼られます。これを「春联(チュンリエン)」といいます。幸せと魔よけを願ういわゆる、「鬼は外、福は内」の意味があるようです。

その起源は周王朝の時代。赤みがかった桃ノ木に願いを書いて、門の両側にかけたことからその習慣が始まりました。当時桃ノ木には魔よけの迷信があったようです。

おもしろいのはそれと同じような風習が旧約聖書の出エジプト記の記述にも出てくるということです。エジプトで奴隷だったヘブライ人が解放される前のある夜、家の門の柱に子羊の血をぬっておけばその家は天使が見過ごし、それのない家の初子は殺されるという10の災いのくだりです。関係があるかどうかは分かりませんが、なんだか興味深いですよね。

参考資料
「百度百科」
https://baike.baidu.com/item/%E6%98%A5%E8%8A%82/136876?fr=aladdin

関連記事

関連記事


↓ポチっと応援くれるとまた頑張れます
にほんブログ村 旅行ブログ 中国旅行(チャイナ)へ
にほんブログ村

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. めいめい より:

    全体としてとても役立つ記事をありがとうございました。
    日本でも、戦後からしばらくは、まだ中国の暦というか
    農事暦は、名残を留めていて、うちでも中秋節(中秋の
    名月の言葉をよくきかされました。お月さんに住んでいるという
    兎の話も。)端午の節句(菖蒲のお祭り)、七夕さん(七夕祭)は、
    当たり前に行っていました。
    これらが明治以降は徐々に、別地域からのお祭りに、宣伝などで
    取って変えられてしまって、
    徐々に故郷の中国大陸と切り離されてしまったみたいです。
    そしてあの戦争。

    とても悲しい・・・ です。