何で中国だったのだろう
思えば、中国は一番生活したいと思えないところだった
小学生の頃、漢字練習の宿題が嫌で嫌で仕方がなかった
ノートに涙の痕を残したこともあった
画数にあわせてひたすら線を書いていくだけ
ああ···つまらない
小学校に上がる前に三年生までの漢字はすでに家で習得済み
わかってることをただ繰り返すことは考えなくてもできる
頭を空にして勉強する方法を身に付けてしまったらしい
それが、嫌な漢字の練習の宿題につながり
漢字が嫌いだと自覚するようになった頃
これら漢字は中国から伝わってきたこと、また中国語はすべて漢字で埋め尽くされていることを知って、小学校低学年にして、中国は私には絶対無理だと思ったのだった
あれ、じゃあどうして 中国通いわゆる「ツウだねっ」と中国人がいってくれるほどにここにいるのだろうか
両親は大の旅行好きでしょっちゅう新しい場所へ連れていってくれた
母は私にいろいろなものを見て学んで欲しいという思いで、しょっちゅう遊ばせてくれた
横浜で生活していたため、華やかな買い物や映画、コンサートもあったが、それ以外によく連れていかれたのは団体のバスツアー
「今度の週末空けといて、バスツアー行くよ。」
学校から帰宅するとポストによく入っていたクラブツーリズムの会員雑誌を母に渡す
オリンピックみたいにカラフルな色の人たちが踊っているようなロゴマークが印象的
なんとも知れない旅行会社ではなかろーかと思いつつも、
そのロゴの入ったバッチを身に付け、ガイドさんの旗を追いかけること数年
母は安いから好きと言って、いつもクラブツーリズムばかりだった
日本全国、海外にも行った。
北海道の阿寒湖周辺や網走監獄、埼玉の秩父鉄道SL列車と長瀞ライン下り、神奈川の箱根、岐阜の白川郷や伝統的建造物群保存地区や新穂高ロープウェイ、和歌山の千畳敷、そして沖縄首里城などなど、飛行機やフェリー、バスツアー、泊まりがけで旅した
このどれもが、わたしのちょうど思春期で、親と一緒に行動することがとにかく嫌だったはずなのに、旅行となればついていった
聞いてもいないのに、母はひたすら自分の若い頃のことを話続ける
そうして友達になってくれた
多感な時期に見た数々の景色はどれも印象的で、その時ふと思ったこととか、切なくなったこととかをよく覚えている
バスツアーはお年寄りも多く、一人旅の人もいて、また障害を持った子供とお兄ちゃんをつれた家族もいた
ツアーはいろんなペースの人がいるから、お年寄りだったら、すべての行程についていけるのか不安だと思う
疲れてバスに残っている人もいた
それを背中に、バスを降りるのはすこしせつなかった
でも今思えば、それもお年寄りの知恵だ
疲れたら休んでいればいい
自分は若いから、なにかをためらうことなく前進できるけど、合わせることもできるはず
母の口癖はお年寄りのペースにあわせてあげなさい だった
ただすすむことだけが、よいとはかぎらない
一歩立ち止まって見渡してみれば、ゆっくりでも見えてくるものがある
最初は見ず知らずの人々、それにお年寄りの中に自分ひとりだけがティーンの若者で気恥ずかしかったが、ベテランバスガイドの面白ネタに一緒に笑ううちに慣れていった
ツアーではお決まりの立ち寄るトイレ休憩&お土産屋さんでは、試食以外興味なかったが、今となってはお土産屋さんは寄って欲しい場所である
その土地だからこそ美味しいものとか買えるものを、家に持ち帰って余韻を楽しめる
普段だったら買わないものも買えてしまう気の大きさが旅行だったりする
そしてこれまたお決まりの集合写真
知らない人と一緒に写真?なんて要らないと思っていたが、何枚かある
一期一会などと添乗員さんがよくいうが、確かにちょっと興味深かったツアー仲間の人たちを思い出の土産話に、写真を見ながら語れるのだ
あの障害を持った子供を連れてきていた優しそうなお父さんお母さんのあの家族は今どうしているかな?と ふと思ったりもした
そして
海外は韓国の済州島や中国の北京、上海方面の蘇州や杭州のツアーに参加した
そう
はじめての中国は実は、クラブツーリズムで参加した北京だった
出典:タダピク 万里の長城
最後の十代の歳だった
じつはすこし怖かった
でも見たかった
北京に着くと、ツアーガイドのお姉さんではなく、ツアーガイドのおじさんがペラペラの日本語で自己紹介をしていく
男性ガイドということに驚きだが、見た目も背が高くこわおもてなのに、話がとっても面白い!
「日本に行っていろいろ学びました。今回は皆さんにぜひ中国を知って欲しい。」
といって、いろいろなことを教えてくれた
少しタブーと思えそうなことも話してたけど、ちょっとリアルで、いろいろなことに熱い思いを持っている人なのだなと思った
林さんという人だったと母が覚えていた
大笑いして会話してくれるのが印象的だ
そしてカメラアシスタントとしてついてきた赤い毛糸のコートを着たリンゴほっぺの若い人
日本語は話せないけど、話しかけてくれた
感じがとてもよくて
写真を撮ってもいい?とジェスチャーで聞くと、純粋で素朴な感じの笑顔をむけてくれた瞬間に、シャッターを押した
その時
私はこういう純粋な人と話がしたいと思った
なんだ、やっぱり違うじゃないか
写真で見る景色と実際に見た感動が随分違うように知らないことがたくさんあるんだ
その他その時に感じた興味深かったこと
・ホテルの貴重品預けたあとのロッカーの鍵を渡して、開かないーっとずっとガチャガチャやってたら違うロッカーにさしてたことに気がつき、笑って私になにか言ったが、シエシエ(ありがとう)と言った言葉で中国人じゃないと気がついて、アハハ、、、と去る私にポカンとしていたこと
・ホテルのバイキングでお鍋みたいな調理をコックにお願いすると、茹でたレタスが美味しかったこと
・トイレのティッシュは流さないでバケツに捨てること
それから帰って中国語の勉強を本当にすること決意して今に至る
最近また北京に旅行に行ったが観光地ランキングに入るところはほとんど行っていたということを知った
国内ツアーでも県の観光地ランキングを見てみると、じつは大抵行っていたことに驚いた
・ツアーガイド(添乗員)が詳しい、印象深い、人柄がでていて親しみが持てる
・ツアーの内容がオススメ観光スポットばかりで楽しい
・食事が美味しかった
・ホテルがよかった
これらをトータルすると、本当に旅行者のことを念頭に組み立てられているなと思う
カラフルな人生をクラブツーリズムと共に旅するのはいかがでしょうか?
わたしは10代のころ、いろんなところにクラブツーリズムで連れていってもらえてよかったなと思いました
今は西安観光は自分で行けちゃいますが、連れていってもらったらどんなツアーになるのかとても興味深いです
ぜひみなさま、クラブツーリズムで歴史ある美しい風景の古都西安に観光ツアーでいらしてみてはいかがでしょうか?
ツアーにはツアーのよさがありますよね♪
イケ麺夫の妻でした