エリア 朝阳门 おすすめ度★★★☆☆
1プロローグ
2お店に入ると
3メニュー
4お味は?
5店舗情報
1.プロローグ
「しびれる」という言葉には2種類の意味がある。
それは体の一部がしびれて感覚がマヒしたり、動けなくなったりすること。
もう一つは、心の一部がマヒして、うっとりすることだ。
いい音楽などを聴いたりして
「しびれるねー」というあれだ。
そんなしびれ体験を手軽にできる場所がここ西安にはたくさんある。今日のランチはそんなスポットの一つ
「袁记肉夹馍」でとることにした。
ここは店名の通り、「肉夹馍」の専門店。西安の代表名物である。
2.お店に入ると
お店に着いた。
なんかおしゃれ!袁记肉夹馍ってこんなにおしゃれだったっけ?と思いながら店に入る。
今まで見たことのある袁记(以下省略して「袁记」)はこんな感じだったのに、、、
時代に合わせて店舗の見た目も変えているみたいだ。
この激しい競争社会で生き抜いていくためにはそういう工夫も必要だよな、、、ぼくは生き残っていけるだろうか、、、とかなんとかブツブツ言いながら店に入る。
お店も外装に合わせてあわいブルーで、モダンな雰囲気でまとまっている。
3メニュー
メニューはこんな感じ。
看板商品の肉夹馍から、おかゆ、米线、凉皮系までいろいろある。たくさんあって悩むなーと思いきや、私のこことはすでに決まっていた。
今日は、身も心もしびれたくて来たのだ。
レジに並んで、「要什么?(何がいる?)」と聞かれたので、「肉夹馍和麻辣米线」(肉夹馍と麻辣米线)と即答。
店員「在吃还是带走?」(ここで食べる?それとも持ち帰り?) 私「在吃」(ここで食べる)
店員「还需要什么嘛?」(ほかに何かいらない?) 私「不要了」(いらない)
という問答を終え、注文完了。
以前フードコートでも渡されたような、呼び出し用の機械を渡された。
へ―最近はけっこうこういうの増えてきたんだなー
5分ほどでブルブルとなったので、待ちに待ったしびれグルメを取りに行く。こういう店は出てくるのが早くて助かる。
4お味は?
来た来た。
これが西安の代表的なしびれグルメ、麻辣米线(マーラーミシエン)。赤い油が浮いている姿はマグマを連想させる、いかにも辛そうだ。自然と口の奥の方がじわーとしてくる。
赤の上に、パクチーの緑、はんぺんの白、コーンの黄色と色どりもバッチリである。ふわーっと山椒の刺激的な香りとパクチーの香りもしてきて、目から鼻から食欲を刺激してくる。
ではいただきます。
ズルズル。
塩ベースのシンプルなスープにピリリと山椒の刺激が心地よい。そして、思ったよりも脂っこくない。麺は米粉でできた麺。つるつるしてのど越しが心地よい。
フライドチキンのかけらも入っていて、ちょっと贅沢な気分にもなる。
麺よりもヘルシーだから女性陣にも大人気だ。
うん、うまい。でも個人的にはもうちょっとパンチがきいててほしかった。もうこちらの味にすっかり慣れてしまったのか、少しの刺激では物足りなくなっている今日この頃。
でも、旅行で来る人にはちょうどいいかもしれないな。
食べているうちに唇がしびれてきた。これこれ、これが中国の山椒の威力。このしびれが本当に心地よいのだ。
「うーん、しびれるー」
そして、お次はここの名物肉夹馍(ロウジャーモー)にいきますか。
固めのパンに豚肉の角煮を刻んだものが挟まっている。八角の香りがふんわりとしてくる。このにおいは好みがわかれるところか。
ではいただきます。
パクリ
おおー、ここのパンは歯切れがよくて軽い感じ。重たくずっしりしたパンのところが多いから、これはいい。
醤油ベースにいろんな香辛料で味付けされた甘辛の豚の角煮もほど良く脂がのっててうまい。この味はきっと日本人も好きだとおもう。
そして個人的に大好きな食べ方が、これだ。
米线(ミーシエン)と肉夹馍(ロウジャーモー)の交互食い!これがまたものすごくイケる。
米线の刺激的な辛さを肉夹馍の甘辛い肉とパンが程よく調和してくれる。そしてパンにスープがしみ込んでいき、何とも言えないハーモニーを奏でる。
これは日本ではできない体験だ。西安でしか味わうことのできない、お口の中の合奏団である。
うーん、しびれるー。
スープを飲んで、ふーーーと一息。
ごちそうさまでした。
口の周りの油をティッシュでふき取り、ほどよいしびれを唇と心に感じながら余韻に浸る。
おいしかった。
が、今度はさらに刺激の強いものを食べたいという思いが湧いてくる。
さらなる上の刺激を求めてまた西安をかけめぐる。
5店舗情報
名前:袁记肉夹馍
住所:长乐西路269号 白马服饰批发广场(白馬服飾卸売り広場)1階
アクセス:地下鉄1号線、朝阳门(ちゃおやんめん)駅D口を出て西に徒歩1分