エリア 「鐘楼」 おすすめ度 ★★★★☆
目次 ○アクセス ○お店に入ると、、、 ○お味は?
○アクセス
西安の中心のシンボル钟楼から歩いて五分ほど。
細い道をくねくねと歩いてちょっと奥まったところにある。
もう夜の9時だから暗いのがちょっと怖い。昼間にきたら何のことはないだろう。
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○お店に入ると、、、
個人経営のこじんまりとした焼肉のお店だ。
デーンと大きい看板で「胖子烧烤」と書かれている。
「胖子」とは中国語で「太っている人」の意味。だからこの店の名前を直訳すると「太っちょ焼肉」。なかなかユニークなネーミングだ。
太っている人がやっているところは大体おいしい。食べるのが好きな人は作るのも上手、というわけ。期待に胸が膨らむ。
「焼肉」と言っても日本で食べるものとは少し違って、串に刺した牛肉や鶏肉、野菜を炭で焼いて出してくれる。全部串焼きなので焼き鳥に近いかもしれないなー。
炭焼きの香ばしい香りがただよってきて、すでによだれが垂れそうだ。
人のよさそうな小太りの店長が、「何を食べるんだ?中に座りな!」って声をかけてきた。
席は全部で20席くらい。外にも机を出してあって10席くらいあった。今日は気候がいいから外で食べれたら気持ちいいだろうな~、と思ったけど、満席か~残念。
仕方なく中の席にこしかける。
夜の9時なのに、中もほぼ満席で最後の空いている席に腰かけた。
ふーー、それにしてもにぎやかだ。
となりの席では、さいころを転がして、負けた人がお酒を飲むっていうゲームで盛り上がっている。こっちの人はそういうお酒の飲み方が好きだ。賭け事とか、勝負事になると燃えるんだろうな。気持ちはわからなくはない、うん。
あーー、たばこを吸ってる人がいる。お酒飲んでるとこには絶対いるんだよなー。まあしょうがないか。
メニューは焼肉、焼き鳥、焼き野菜、海鮮も少しある。
焼肉は、1本1元(16円)~ やっぱり安い。気楽に飲みに来れるのがここのいいところだよね。
あとは焼きそば、そしてドリンク
そうそう、この店はこの「焼きそば(炒细面)」がおいしいという噂を聞いて今日は来たんだ。
じゃあとりあえず、焼きそば1つ(11元)
焼きそばだけじゃ寂しいから、手羽先の焼き鳥3つ(8元)、そして青島ビール(5元)
これでよし。焼きそばにはすこしうるさい私、この舌をうならせてくれるか楽しみだ。
○お味は?
10分ほど待つとまずは焼き鳥が運ばれてきた。串に3つ刺さっている。
おー、きたきた。炭焼きの香ばしいにおい、しょうゆベースのたれが焦げたにおいも食欲をそそってたまらない。
では早速いただきます。
うん、うまい!
甘辛のたれがしっかりからまっている。皮も香ばしく焼きあがってカリッとした歯ごたえも最高だ。中からはじゅわーっと肉汁がこぼれる。
よく冷えた青島ビールと合わないわけがない。
ごく、ごく、ごく、かーーーっ、最高!
一日頑張った最後にこういうご褒美があれば毎日でも頑張れる。
そうこうしているうちに、焼きそばが来た。
おおー待ってました。
卵が一個分ドカンと乗ってて迫力がある。
ではいただきます。
ほおばった瞬間、香ばしい香りが口の中から鼻へ抜けていく。
おおーこれこれ。期待通りの味と香りだ。
醤油ベースのたれと麺が、大火力で空気を含ませながらしっかりと焼かれている香りがする。実際この香りを出せるお店は西安でもそう多くないのだ。
たかが焼きそば、されど焼きそば。
日本の焼きそばは鉄板でガシガシとかき混ぜて作るが、こっちのは炒め物と同じで、中華鍋で、グワングワンと回して炒める。この鍋さばきで焼きそばの味と香りが全然違ってくるのだ。
だから私はいつも、店に入る前にそれを作っている人を観察する。しっかり鍋を回して焼いているかをチェックすることで大体おいしいかの予想がつく。
と、焼きそば論はこのくらいにして、十分味わっていただこう。
うん、これはあたりだ。
このフワフワの卵も醤油タレと相性が抜群。味がまろやかになる。
そして、この焼きそばもビールとは最高の相性だ。
もぐもぐ、ごくごく、プハー――。
ふー、ごちそうさまでした。
噂通りのおいしい焼きそばでした。
焼き鳥と焼きそばがこんなにおいしいなら、ほかの焼肉もまた挑戦してみたいなー、と思いながら帰宅した。
つづく
<店舗情報、評価>
「胖子烧烤(ぱんずしゃおかお)」
ジャンル:焼き鳥 焼きそば
おすすめ度:★★★★☆
ポイント:こじんまりとした個人経営のお店で牛肉や鶏肉の串焼きがメインです。卵がドンッと乗った焼きそばもおいしいですよ。場所がちょっと見つけにくいので星4つ!
エリア:鐘楼
住所:南长巷19号
アクセス:「鐘楼」から歩いて5分。ちょっとくねくねとした小道を行くのでわかりにくいですが、頑張って見つけた時の達成感がありますよ。