暗ーい小道を通て行くと、そこには裸のおじさんたちが集まっていた。

日も沈み、辺りはすっかり暗くなりました。

大明宮公園の近くの小さな路地は家の窓からこぼれる光くらいで電灯がないので、ほんとくらーい感じです。

そんな小道をくねくね通っていると、何やら向こうの方で人だかりができていました。

しかも普通の人だかりではなく、集まっているのはザ・中国人のおじちゃんって感じのいい雰囲気だした人ばかり。

みんな上半身は裸、ズボンは短パンです。

何をしているのかな~と思って見ると、大きなスクリーンにプロジェクターで何かを映してみんなで見ていました。

「オールウェイズ三丁目の夕日」か!!と突っ込んでしまいたくなるような光景です。あのテレビが初めて鈴木オートの家に来た時に近所の人が集まってプロレスを見ていたあの場面のようです。

もしこのメンバーで映画を撮ったらメンバーが上半身裸のおじさんばっかりでとっても暑苦しい画になりそう。

でも厳密に言うとこの光景は「三丁目の夕日」とはちょっと違います。

というのもおじさんたちはそのスクリーンとかプロジェクターが珍しくて集まったわけではなく、陽が落ちて外が涼しくなったからそこにスクリーンでも置いてみんなで集まってテレビでも見ようか、となっているわけです。

西安は一見大都市ですけど、ちょっと一本道を入ると田舎に帰ってきたような、昭和な雰囲気を味わえるのが大きな魅力の一つです。


西安のビル群

何を見て盛り上がってるのか気になるけど、ちょっと画質が荒すぎて何を見ているのか特定できない。でも、みんな楽しそうにしているからまあいいか。

とそんな感じで、上半身裸のおじさんたちにちょっと癒された瞬間でした。

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